社会人が看護師になるには

社会人が看護師になるには看護師国家試験の受験資格を得ることが必要です。そのために看護学校で学ぶ必要があります。看護学校には看護師を養成する大学や短大、専門学校が含まれます。それぞれ養成の期間や授業の内容、取得できる資格が違うので、目的に合わせた学校選びが大切です。社会人が看護学校を受験する際には、一般入試と社会人入試があります。一般入試では現役の学生と同じ試験を受けることになり、受験内容は高校卒業程度の学力テスト(国語・英語・数学など)、面接、小論文が一般的です。看護師という職業柄、適性や人間性を見るために面接の比重が大きくなる傾向があります。

社会人入試は小論文と面接が一般的で、勉強したいという意欲や適正、人間性を判断されますが、試験内容や社会人入試の有無は学校により異なるので確認が必要です。一般入試には学力テストがあるため社会人には不利と考えられがちですが、社会人入試は合格枠が少なく、倍率は一般入試より高くなります。両者は試験期間がズレており、社会人入試は11月~12月の実施が多く一般入試は1月~3月が多いので、社会人入試の結果次第で一般入試も受けることができます。

経済的な負担が大きい場合には、奨学金や教育訓練給付金制度の利用が可能です。奨学金は都道府県や学校独自のものなど様々で、条件を満たせば返済を免除される場合もあります。教育訓練給付金制度は、雇用保険の加入期間が3年以上(初めて利用する場合は2年)の人に対して給付され、ハローワークが窓口となり国が支援するものです。給付金は上限を40万円として教育訓練経費の50%で、資格を取得して就職すると更に教育訓練経費の20%が給付されます。なお、看護師を目指したい社会人の方は、こちらの社会人から目指す!看護師になるにはというサイトが良い参考になるかもしれません。